きづきリハビリ訪問看護ステーション の日記
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マダマダ!!油断禁物!
2012.08.10
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『熱中症について』
熱中症とは、高温下で起こる病気の総称で、おおまかに3種類に分類されます。
①日射病 炎天下で長時間立っていたり運動中、特に頭のてっぺんを太陽に直接晒されたりした場合に起こります。めまい、顔面蒼白、一時的に失神することもあり、発汗は多く身体はじっとりと冷たくなります。体温は正常かむしろ低くなります。まずは涼しいところに運び、水分補給をしましょう。足を高くして手足を中心部に向けてマッサージをするのも有効です。
②熱痙攣 高温下で激しい運動をしたり過酷な労働をしたりしたときに、水だけの補給を続けると塩分が不足して起こります。ふくらはぎや腹筋に痛みを伴う痙攣が起こり、ときには頭痛や腹痛などの症状も出ます。スポーツドリンクや0.2%の食塩水を飲ませ、失った塩分を補うようにしましょう。
③熱疲労、熱射病 高温多湿下で大量の汗をかいたときに起こります。高体温となるのが特徴で、脱力、吐き気、のどの渇きなどの脱水症状が最初に現れます。意識が低下したら、より重症である熱射病の危険が高いので、速やかに救急車を呼びましょう。熱疲労や熱射病になったら、余分な衣類を脱がせて体温を下げるようにしてください。そして、体温が39℃以下となるように全身を水で濡らし風をあて、氷嚢や氷枕で頭、腋の下、足の付け根の3点を同時に冷やしてください。
これら熱中症の予防は、炎天下では帽子を被る、風通しのよい服を着る、こまめに水分を補給し塩分も少しとる、運動中に急な暑さを感じたら必ず休息をとる、などです。65歳以上の人はそれ以下の年齢の人に比べ、何倍も熱中症になりやすいと言われており、特に注意が必要です。また、熱中症の人が周りに出たら、落ち着いて応急処置を行い、必要なら早急に病院で治療を受けましょう。